コレクション: 紙屋 作左ヱ門

大阪府出身。臨床検査技師として働く中、新聞で見た京都伝統工芸大学校・和紙工芸専攻開設の広告に触発され入学し、和紙修業の道に入る。卒業後、月山和紙の三浦一之氏を訪ねるが弟子入りを断られ、京都の黒谷和紙で9年間の修業を行った。2017年に三浦氏に再会し、西川町の「自然と匠の伝承館」を拠点に和紙職人として独立する。商号は、父方の屋号を借りた「紙屋 作左ヱ門」。手漉き和紙をさまざまな手法で加工し、和紙小物を製造・販売に取り組む。エンボス加工に使用するのは、自らが木版を彫って作成した木型。またポチ袋にあしらわれたイラストは、ステンシルの技法で一つ一つ手作業で転写したもの。色の濃淡など、商品によってそれぞれ異なる風合いに、手作りならではの温もりが感じられる。